特定技能の受入れ見込数とは?残枠の確認と受入れ停止への備え

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特定技能1号の採用では、試験合格者を確保しても、分野の受入れ上限によって新規申請が進まない場合があります。2026年には外食業で、在留資格認定証明書の交付停止と変更許可の原則不許可が実際に始まりました。採用を始める前に、自社分野の受入れ見込数と在留者数を確認する方法を解説します。
受入れ見込数は分野別の上限
受入れ見込数は、人手不足の状況などを踏まえて政府が分野別に定める特定技能1号の受入れ上限です。単なる採用目標ではありません。2024年3月の閣議決定では、同年4月から5年間の分野別見込数が示されました。
対象分野はその後も拡大しています。現在の特定技能19分野と、各分野が実際に申請可能になった時期は分けて確認してください。
上限到達で止まる申請
在留者数が受入れ見込数を超えると見込まれる場合、入管法第7条の2第3項および第4項に基づき、在留資格認定証明書の交付を一時的に停止する措置が取られます。国内から特定技能1号へ移る在留資格変更許可申請も、分野ごとの方針により原則不許可となり得ます。
「試験に合格した」「雇用契約を締結した」だけでは入国・就労を保証されません。特定技能の申請手順へ進む前に、受理日を含む最新運用を確認します。
止まっても継続できる手続がある
新規受入れの停止と、すでに同じ分野で働く人の在留継続は同じではありません。外食業の運用では、既に外食業の特定技能1号で在留する人の転職等に伴う申請は通常どおり審査され、在留期間更新も可能です。
ただし転職では新しい受入企業を前提とする変更許可が必要です。手続は特定技能外国人の転職で確認してください。
外食業は2026年4月13日に停止
外食業では2026年2月末の特定技能1号在留者が約4万6千人となり、5年間の受入れ上限5万人を超える見込みになりました。このため、4月13日以降に受理した在留資格認定証明書交付申請は不交付、外食業への変更許可申請は原則不許可となりました。
4月13日より前に受理された申請は、上限の範囲内で順次審査されます。経過措置では、3月27日までの食品産業特定技能協議会への加入申請と、4月12日までの在留資格申請受理が重要です。詳細は特定技能「外食業」を参照してください。
評価試験の実施状況も確認する
外食業の受入れ停止に伴い、1号評価試験は国内外とも当面実施しない扱いになりました。上限が近い分野では、在留申請だけでなく、試験予約、合格者母集団、採用時期にも影響が及びます。
採用計画表には、試験、協議会、雇用契約、在留申請の各締切を別々に置いてください。どれか一つの完了をもって採用確定と扱わないことが重要です。
残枠は単純な引き算で確定しない
確認手順は次のとおりです。
- 入管庁の最新の受入れ見込数表で、自社分野と対象期間を見る
- 最新の「特定技能1号の分野ごとの受入れ見込数や在留者数等」を見る
- 分野所管省庁と入管庁の重要なお知らせを確認する
- 申請予定日と経過措置の締切を記録する
公表在留者数と上限の差は目安になりますが、審査中の申請や入国前の交付済み案件があるため、差をそのまま採用可能人数と断定できません。
確認日、資料の更新日、在留者数、上限、所管省庁の通知を採用案件ごとに保存します。毎月同じ日に更新すれば、増加の速さを把握できますが、その推移から停止日を断定してはいけません。
制度開始前の分野とは区別する
分野として追加されても、分野別運用要領、技能試験、協議会、申請受付の準備が整う前は受入れを始められません。これは上限到達による停止ではありません。
新たに追加された特定技能分野や特定技能「物流倉庫」では、制度上の対象化と受付開始を分けて確認してください。
企業が停止前にできること
上限が近いときは、候補者の選考より前に申請可能性を確認します。書類準備を前倒ししても、事実と異なる申請や未完成の申請を急いで出してはいけません。
同じ人材を別分野の名目で働かせることもできません。実際の業務が別の就労資格に該当するなら、その要件を個別に検討します。将来の停止時期は予測せず、公式発表の更新日を定期的に確認してください。
候補者にも、試験合格と在留許可が別であること、上限運用により採用時期が変わり得ることを説明します。渡航費や退職時期を本人が先に確定しないよう、どの段階で何を約束できるかを明示してください。
FAQ
Q1. 受入れ見込数は政府の目標人数ですか? → 目標ではなく、分野別・対象期間別の受入れ上限として運用されます。
Q2. 上限に達した分野では、在留中の特定技能外国人も働けなくなりますか? → 外食業の例では、既に同分野で在留する人の更新や同一分野内の転職は継続できます。個別の最新方針を確認してください。
Q3. 公表在留者数を上限から引けば、残りの採用可能人数になりますか? → 確定値にはなりません。審査中や交付済みの案件が反映される時差があるため、公式の運用通知も確認します。
まとめ
受入れ見込数は、採用目標ではなく特定技能1号の分野別上限です。外食業では2026年4月13日から、新規の認定証明書交付が停止され、変更申請も原則不許可となりました。
採用前に上限、在留者数、試験、申請受付の4点を確認し、単純な差を残枠と断定しないでください。