制度解説

JFT-Basicとは?試験内容・レベル・JLPTとの違いを解説

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)は、日本の生活場面に必要な日本語力を測り、特定技能1号の日本語要件に使える試験です。本記事では、約50問・60分の構成、判定点、受験間隔、結果通知、JLPTとの違いを整理します。

JFT-Basicとは

国際交流基金が、主として就労目的で来日する外国人を対象に実施します。CBT方式で、会場のコンピューターとヘッドフォンを使います。

2026年8月以降は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)、国際交流基金のJF日本語教育スタンダード、日本語教育の参照枠におけるA1・A2.1・A2.2(A2)への到達を判定します。A2.1はA1とA2.2の間に設定された段階で、出題はA1からA2の能力記述に基づきます。判定結果は特定技能1号と、制度施行後の育成就労の申請で日本語能力の証明に使えます。

特定技能1号では、一般にJFT-Basicの所定水準かJLPT N4以上が日本語要件です。技能実習2号を良好に修了した場合など、免除の取扱いもあります。

試験は4セクション・約50問・60分

正式なセクション名と問題数の目安は次のとおりです。

セクション 問題数の目安 主に測る内容
文字と語彙 約12問 語の意味・用法、漢字の読み・意味
会話と表現 約12問 会話の文脈に合う文法・表現
聴解 約12問 生活場面の会話、店・公共機関、指示・放送
読解 約12問 短い文章の理解、掲示等からの情報検索

合計は約50問、受験時間は60分です。各セクションに個別の制限時間はありません。

画面操作と見直しのルール

同じセクション内なら、原則として見直し・再解答ができます。ただし、次のセクションへ進むと前のセクションには戻れません。聴解では前後の問題へ移動して見直すことができず、音声は再生ボタンから2回まで聞けます。

画面遷移と60分の配分に慣れるため、公式のサンプル問題と操作説明を確認します。

2026年8月から判定が3段階になる

総合得点の範囲は10~250点です。2026年8月から、得点に応じて次の3水準が判定されます。

総合得点 判定
145~174点 A1
175~199点 A2.1
200~250点 A2.2(A2)
145点未満 水準表示なし(「*」)

8月以降も形式・構成・出題レベルは変わりません。従来のA2はA2.2(A2)に相当し、特定技能1号には200点以上が必要です。A1・A2.1では足りず、7月までの200点以上の通知書も引き続き使えます。

A2は業務日本語の保証ではない

A2は、買い物、近所、仕事等のよく使われる表現を理解し、簡単な情報交換ができる水準です。

ただし、作業手順、専門用語、事故報告、記録様式まで証明する試験ではありません。200点以上でも配属先業務を日本語だけで遂行できる保証はないと捉えます。

JFT-BasicとJLPTの違い

比較項目 JFT-Basic JLPT
主な想定 日本の生活場面でのコミュニケーション 幅広い学習者の日本語習熟度
方式 CBT方式 マークシート方式
判定 A1・A2.1・A2.2(A2) N1~N5
実施 海外の主にアジア地域と日本で原則毎月 海外約90の国・地域と日本で年2回
当日の結果 終了画面に総合得点・判定を表示 当日表示なし
特定技能1号 A2.2(200点以上) N4以上

JLPTはオンライン結果まで約2か月、通知書まで約3か月です。加えて、海外では7月の試験だけを行う都市や、12月の試験だけを行う都市があります。年2回という前提で採用日程を組むと、対象都市では受験機会が年1回しかない場合があるため、都市ごとの実施回を確認してください。

実施日・会場と結果通知

JFT-Basicは海外の主にアジア地域と日本で原則毎月実施され、日程は年6期に分けて公表されます。2026年度は4~5月テストから2027年2~3月テストまでの6期です。開催国・都市・国内会場と各期の実施日は、期ごとに公式日程で確認します。

終了画面に得点と判定が表示され、正式通知書は5営業日以内に発行されます。得点は統計処理後の尺度得点です。

再受験は45日間隔、200点以上到達後は不可

総合得点が199点以下の場合は再受験できますが、前回の受験日から次の受験日まで45日間空ける必要があります。一度200点以上に達した人は再受験できません。

介護分野は追加の日本語試験がある

特定技能「介護」は、JFT-BasicのA2水準またはJLPT N4以上に加え、原則として介護日本語評価試験も必要です。詳細は特定技能「介護」で解説しています。

対策は日本語力と試験形式に分ける

対策は2つに分けて考えます。1つは語彙・文法・聴解といった日本語力そのもの、もう1つはCBTの画面操作、出題形式、時間配分への慣れです。

画面操作と時間配分は、日本語力そのものとは分けて事前に確認できます。公式サンプルや本番に近い画面を使い、次のセクションへ進むと戻れないことや聴解の操作を練習します。

受入企業が行う確認と教育

正式通知書で氏名・生年月日・得点・判定を確認します。試験前は画面操作と時間配分、入社後は職場用語、安全指示、報告・記録を教育します。形式への慣れと受入れ後の日本語教育は分けて設計します。

FAQ

Q1. JFT-Basicは何問・何分ですか? → 4セクションで約50問、60分です。セクション別の制限時間はありません。

Q2. 2026年8月から特定技能の基準点は変わりますか? → 変わりません。A2.2(A2)に当たる200点以上が必要です。A1・A2.1の判定が追加されます。

Q3. 結果はいつ確認できますか? → 総合得点と判定は終了画面に表示され、正式な判定結果通知書は5営業日以内に発行されます。

Q4. 何度でも再受験できますか? → 199点以下なら45日間隔で再受験できます。一度200点以上に達した後は再受験できません。

まとめ

JFT-Basicは4セクション・約50問・60分のCBT方式です。2026年8月以降はA1・A2.1・A2.2を判定し、特定技能1号には200点以上が必要です。正式通知書は5営業日以内に発行されます。

基準点到達は業務日本語の保証ではありません。試験準備と入社後教育を分けます。本番に近い画面と時間配分は、HandsOn AIのJFT-Basic模試でも体験できます。

参考リンク

外国人材の日本語教育を、AIで

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